カネコアヤノ『燦々』オフィシャル・インタヴュー

カネコアヤノ『燦々』
オフィシャル・インタヴュー

取材・文:北沢夏音

2018年4月にリリースされた通算3枚目のフルアルバム『祝祭』は、CDショップ大賞入選作品に選出されるなど大きな反響を呼び、カネコアヤノの評価を確立する記念碑的な一枚となった。
その前作の余熱がいまだ冷めやらぬなか、2019年9月、約1年半ぶりのニューアルバム『燦々』がLP、CD、配信という3種の形態でぼくらのもとに届けられた。初の詩集『わたしのまっしろときんいろ』を発表するなど、類い稀な言葉の遣い手として注目を集めるカネコだが、メロディー・メイカーとしての天賦の才にもますます磨きがかかり、バンドとして活動を共にする不動のメンバー、ギターの林宏敏(ex.踊ってばかりの国)、ベースの本村拓磨(Gateballers、ゆうらん船)、ドラムのBob(HAPPY)、そしてカネコの音楽を育むベースメントである“IZU STUDIO”のレコーディングエンジニア、濱野泰政など深い絆を結んだ仲間たちと共に作り上げた独自のレイドバック・サウンドはさらに芳醇な香りを放つ。
楽曲の良さを最大限に引き出すアイデアが光るマジカルな編曲、愛猫“日の出”のアップをアルバムジャケットのフロントに起用する大胆なアートワーク等々、現在の絶好調ぶりが端々に窺える『燦々』は、間違いなく後世に残る名盤といえる。その成り立ちをカネコアヤノ本人による全曲解説で紐解いていきたい。

前編

01. 花ひらくまで
02. かみつきたい
03. 布と皮膚
04. 明け方
05. りぼんのてほどき
06. ごめんね

後編

07. セゾン
08. 光の方へ
09. 車窓より
10. ぼくら花束みたいに寄り添って
11. 愛のままを
12. 燦々
ボーナス・トーク